まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
注意
施術後のスキンケアは施術内容や肌の状態で変わります。実際に何を塗るかは、施術を受けたクリニックの指示を優先してください。
ノンケミカルとは?法令用語ではなく「吸収剤無配合」の言い換え
「紫外線吸収剤無配合」とか「紫外線吸収剤フリー」あるいは「ノンケミカルサンスクリーン」といった表示
日本・米国・EUで散乱剤の扱いはどう違う?

| 地域 | 制度上の位置づけ | 吸収剤 | 酸化チタン・酸化亜鉛 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 化粧品(化粧品基準) | 別表第4の34成分のみ・上限あり | 別表第4の対象外 |
| 米国 | 市販薬(OTC) | 2019年規則案で多くが「追加データが必要」 | 2019年規則案でGRASE(安全性・有効性が一般的に認められる)と提案 |
| EU | 化粧品規則 付属書VI | 付属書VIの成分のみ・上限あり | 酸化亜鉛(ナノ・非ナノ)とナノ酸化チタンは上限25%、吸入でばく露するおそれのある用途は不可 |
ノンケミカルを選ぶ意味がある人・ない人
| 項目 | ノンケミカル(酸化チタン単独) | ノンケミカル(酸化亜鉛を含む) | 吸収剤入り |
|---|---|---|---|
| 日本の規制 | 別表第4の対象外 | 別表第4の対象外 | 別表第4の成分のみ・上限あり |
| EUの吸入用途 | ナノは不可 | ナノ・非ナノとも不可 | この条件の対象外 |
| 見た目 | 少し白く見える | 同左 | 白く見えない |
| かぶれの原因になりうるもの | 基剤・香料・防腐剤・エタノール | 同左 | 吸収剤(まれ)+基剤 |
- 吸収剤入りの日焼け止めでかぶれた経験があり、原因候補を減らしたい人
- 施術後などで、使う成分をできるだけ絞りたい人
- エタノール・香料・防腐剤などへの反応は防げない
- 白さが気になって薄く塗ると、表示値の前提を下回る。SPFの測定は2mg/cm²を塗った条件で行われる(環境省マニュアルの測定図)
- スプレー型は、EUが吸入用途を制限している形状にあたる。顔には直接吹き付けず、手に取ってから塗るのが無難(編集部の判断)
酸化亜鉛が不安な人、肝斑がある人は何を見る?
酸化亜鉛と金属アレルギー
肝斑があるなら「酸化鉄」は別の確認項目
シミ取りレーザー後の日焼け止めはどう選ぶ?
- テープ・かさぶた・開いた傷がある? → はい:塗る範囲と再開時期をクリニックに確認する。テープの上や傷に自己判断で塗らない
- 赤み・ひりつき・皮むけが残っている? → はい:散乱剤だけのノンケミカルで、過去に反応した香料・エタノールなどを含まないものを候補にし、使ってよいか確認する
- 酸化亜鉛に不安がある? → はい:紫外線防止成分が酸化チタンだけの製品にする
- 屋外にいる時間が長い、または白さが気になって量を塗れない? → はい:吸収剤入りも選択肢。刺激を感じたら中止して相談する
成分表チェックと塗り方・落とし方
成分表チェックリスト(8項目)
- 紫外線防止成分は酸化チタン・酸化亜鉛だけか(別表第4の成分がないか)
- 酸化亜鉛を含むか(不安なら酸化チタン単独へ)
- 過去にかぶれたエタノール・香料・防腐剤が入っていないか
- 肝斑が気になる場合、酸化鉄が入っているか
- スプレー型か(顔に直接吹き付けない)
- PAが用途に合っているか(PA++++はUVAPF16以上。日本化粧品工業連合会 2012年11月14日発表)
- UV耐水性の★を「汗に強い」と読んでいないか(★は日本独自の表示で、汗への効果の維持は示さない。JCIA UV耐水性Q&A)
- 専用クレンジングの指定がないか
塗り方(環境省マニュアル2020より)
- 顔なら、クリーム状はパール粒1個分、液状は1円硬貨1個分を手のひらに取る
- 額・鼻の上・両頬・あごに分けて置き、まんべんなくていねいに塗り伸ばす
- もう一度同じ量を重ねづけする
- 汗や手・衣類との接触、タオルで拭くことで落ちるため、落ちたと思ったらすぐ重ね塗りし、そうでなくても2、3時間おきに塗り直す
落とし方
よくある質問
散乱剤と吸収剤の両方が入っていたら、ノンケミカルですか?
子ども用・敏感肌用なら、ノンケミカルですか?
クリニックで勧められた製品が吸収剤入りでした。変えるべきですか?
注意
この記事は一般的な情報で、診断や治療の代わりにはなりません。施術後のトラブルは、皮膚科や施術を受けたクリニックに相談してください。
- 厚生省告示第331号 化粧品基準(2000年)厚生労働省
- 環境省 紫外線環境保健マニュアル2020 PDF
- 日本化粧品工業連合会 報道発表(2012年11月14日)PDF
- 日本化粧品工業会 UV耐水性Q&A JCIA
- FDA Fact Sheet(2019年)FDA
- Federal Register 2026-11578(2026年6月10日)Federal Register
- Regulation (EU) 2016/621・2016/1143 legislation.gov.uk / EUR-Lex
- Castanedo-Cazares JP, et al.(2014年)PubMed 24313385




