シミ・毛穴治療

ハイフとは効果が数mm|実測値・事故135件・医行為化で判定

この記事でわかること

  • ハイフは超音波熱でSMAS層まで届く非外科的たるみ治療
  • 60〜70℃の熱を狙った深さに集束し肌を引き締める
  • 期待効果はたるみ改善とリフトアップ
ハイフとは効果が数mm|実測値・事故135件・医行為化で判定
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
注意

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。適応・リスク・効果の現れ方は一人ひとり異なります。実施の判断は必ず医師のカウンセリングを受けたうえで行ってください。

ハイフとは効果がどれくらい出るのか|臨床研究の実測値で見る

ハイフの効果を数値で見る

評価項目実測値・改善率測定時点出典
眉の挙上0.47mm(p<0.02)/1.25mm(p<0.00)施術後IJERPH 2023 系統的レビュー
眉の挙上(経時)3か月1.7mm → 6か月1.22mm3か月/6か月同上
顎下(submental)の面積減少26〜45mm²研究期間内同上
医師評価(IGAIS)の改善率==92%が改善(n=337)==/軽度改善47%・中等度改善36%90日同上
医師評価(中等度改善)36% → 52%に増加90日→180日同上
患者自己評価(SGAIS)==42% → 53%(n=81)==90日→360日同上
しわスコアの変化−0.9点(3か月・6か月とも同値)3か月/6か月同上
有害事象の発生率2%(573例中14例)/異常感覚・しびれ4件、内出血4件研究期間内同上
施術時の痛みVAS/NRS 3.8(0-10スケール)施術中同上
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出典:A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening, International Journal of Environmental Research and Public Health(2023) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9861614/

注意

この表を読むときの4つの前提

① データは最長1年までで、それ以降の効果を裏づける研究は存在しません。「半年〜1年持続」という表現は、研究の追跡限界そのものでもあります。

② 高度なたるみの症例は研究から除外されています。表の数字は軽度〜中等度のたるみに対するものです。

③ BMI30超は相対的禁忌とされています。

④ 評価の多くは単回施術によるものです。

数mmという変化をどう受け止めるか

ハイフ 効果とは何か|「効く」の中身を3つに分解する

ハイフ 効果とは何か|「効く」の中身を3つに分解する
効果の種類起きること現れる時期の目安注意点
① 即時の熱収縮熱凝固点でコラーゲン線維が縮み、その場で軽く引き締まる施術直後〜数日むくみ・赤みと区別しにくい
② コラーゲン新生創傷治癒の過程で線維芽細胞が働き、真皮が作り替えられる3週間ごろから実感、系統的レビューでは90日→180日で医師評価が向上本命の効果。判定は最低1か月待つ
③ 脂肪層への作用脂肪細胞が熱の影響を受け、輪郭がすっきりする1〜2か月痩せ型では「頬こけ」という逆方向の変化になりうる
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ハイフの効果はいつから?持続期間はどれくらい?

時期起きていること判定してよいか
直後〜3週間熱収縮による引き締まり/赤み・むくみまだ判定しない(むくみと区別できない)
1〜3か月コラーゲン新生。90日時点で医師評価92%改善(軽度47%・中等度36%)ここが最初の判定タイミング
3〜6か月中等度改善が52%へ増加する一方、眉の挙上は1.7mm→1.22mmへ減少効果の質が変わる時期。再施術の検討へ
6か月〜1年患者自己評価は360日53%まで上昇。ただし1年超のデータは存在しない継続するかを年額で判断(後述)
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「効いたかどうか」を主観に頼らず検証する方法

  1. 同じ角度:正面・右斜め45度・左斜め45度の3カット固定
  2. 同じ光:同じ部屋・同じ照明。窓の自然光は時間で変わるため避ける
  3. 同じ時刻:起床直後はむくみが出るため避け、毎回同じ時間帯に撮る
  4. 同じ表情・同じ距離:無表情、あご位置を水平に固定。スマホは三脚か固定台で
  5. 撮るタイミング:術前/2週間後/1か月後/3か月後/6か月後の5点
補足

撮影日はファイル名に日付を入れて保存してください。頬こけの兆候(こめかみ・頬の凹み)も同時に追えます。

ハイフ 医療とエステの違い|「出力の差」という通説は一次情報と矛盾する

効果と事故を分ける「照射の技術要因」

  • 「線状照射のとき、同一箇所を固定して繰り返し照射しない運用になっていますか」
  • 「点状照射のプローブ移動速度は、どう管理していますか」

2024〜2025年に確定した「医行為化」

  • 看護師等が医師の指示なくHIFU施術等の医行為を行うことは医師法第17条・保助看法第37条に違反(第1-2(3))
  • カウンセラー等の無資格者が患者の個別状況に応じて具体的な治療方法を選択・提案・決定して伝達する行為は医行為に該当し、業として行えば医師法第17条違反。「料金設定の説明」という体裁でも同様(第1-1(3))
  • メール・チャットのみによる診断・処方は医師法第20条違反のおそれ

規制の背景にある事故の実数

項目数値
事故登録件数(2015年11月〜2022年12月)135件(エステサロン96件/美容クリニック31件/セルフエステ8件)
推移2015年1件 → 2021年38件・2022年36件へ増加傾向
傷病内容別熱傷61件(1か月以上11件)/その他34件(4件)/皮膚障害25件(1件)/神経・感覚の障害15件(8件)
1か月以上に及んだ割合神経・感覚の障害は15件中8件=53.3%で傷病内容別で最も高い
発生部位顔94件(70%)/部位不明18件(13%)/下半身10件(7%)/上半身7件(5%)/腹6件(5%)
部位特異性神経・感覚の障害は部位判明分13件すべてが顔で発生
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出典:消費者安全調査委員会「消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故−」(2023) 表1・図5 https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_022/assets/csic_cms101_230329_01.pdf

規制以前の実態と、消費者側の認識ギャップ

  • 全国のエステサロンは約24,000店舗と推計。HIFU施術を禁止する業界主要団体への加盟は約1,700店舗(約7%)のみで、非加盟の約22,300店舗(約93%)のうち約4,600店舗(約19%)がHIFU施術を実施していると推計
  • 利用者1,000名・施術者269名への調査で、施術者への機器・施術教育が不十分、利用者への説明も不十分、利用者の約6割がリスクを認識していない実態が判明。利用者の約1割が施術後に痛みや違和感を経験

エステでハイフを受けて被害に遭った場合の相談先

  1. まず医療機関を受診する(熱傷・神経障害は初期対応で経過が変わりうるため)
  2. 消費者ホットライン 188 に相談する
  3. エステ等の特定継続的役務提供にあたる契約なら、クーリング・オフ(8日間)が適用される場合がある
注意

「医療機関なら安全」という意味ではありません。事故135件のうち美容クリニックでも31件が発生しています。医療機関を選ぶ意味は、リスクがゼロになることではなく、診察・判断・トラブル時の医学的対応が制度上担保されることにあります。

あなたにハイフが向くか|4分岐フローチャート

  • エステ・セルフエステ・自宅用機器 → STOP。2024年6月7日の医政医発0607第1号により、医師免許のない者によるHIFU照射は医師法第17条違反です。事故135件中104件(96件+8件)がエステ・セルフエステで発生しています。
  • 次にやること:医療機関を探し直す。すでに契約済みなら消費者ホットライン188に相談する
  • 医療機関 → 分岐2へ
  • 軽度〜中等度(持ち上げると改善する) → 系統的レビューの対象範囲内。分岐3へ
  • 高度(持ち上げてもほとんど変わらない/口元のたるみが目立つ) → 系統的レビューでは高度なたるみは除外対象です。ハイフ単独の期待値は下がります
  • 次にやること:糸リフト・切開フェイスリフト等との比較説明を医師から受ける
  • 目の周囲 → 特に慎重な確認が必要です。厚生労働科学研究では有害事象に白内障2件・飛蚊症2件が含まれています
  • 次にやること:カウンセリングで「眼球周囲の照射可否」と「使用カートリッジの深度」を必ず確認する
  • 顔全体 → 事故の94件(70%)が顔で、神経・感覚の障害は部位判明分すべてが顔面で発生しています
  • 次にやること:神経障害が起きた場合の初期対応と費用負担を、施術前に文書で確認する
  • 首・体 → 分岐4へ
  • YES → 相対的禁忌とされています(IJERPH 2023)
  • 次にやること:適応の可否を医師に判断してもらう
  • NO → 受診の検討へ。ただしBMI18.5未満・頬がこけ気味の方は、脂肪層への作用が「頬こけ」として出る可能性があるため、頬部の深度設計を事前に医師と決めてください

全分岐に共通する2つの必須質問

  1. 「線状照射で、同一箇所にプローブを固定して繰り返し照射しない運用になっていますか」
  2. 「点状照射のプローブ移動速度は、どのように管理していますか」(移動速度が遅いと熱影響=細胞死体積が指数関数的に増加します)

そのクリニックは適法か|スマホで5分、公式サイトで確認する7項目

#確認する場所OKの状態根拠となる法令・通知
①診療の流れ・カウンセリング説明ページ照射前に医師の診察があると明記されている医師法第20条/医政発0815第21号 第1-3
②カウンセリングの説明施術内容をカウンセラーだけで決めていない(医師が方針を決定)医政発0815第21号 第1-1(3)。「料金設定の説明」という体裁でも違法
③スタッフ紹介・施術体制照射者が医師、または医師の指示下の看護師である医政発0815第21号 第1-2(3)
④機器紹介ページ「未承認医療機器である旨」の記載がある医療広告ガイドラインQ&A A2-13
⑤同上「入手経路等(個人輸入の場合はその旨)」の記載がある同上
⑥同上「国内の承認医薬品等の有無」の記載がある同上
⑦同上「諸外国における安全性等に係る情報」、または「重大なリスクが明らかになっていない可能性がある旨」の記載がある同上
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未承認であることの実質的な意味

カウンセリングで追加で聞く6項目

  1. 機器の正式名称とメーカーは何ですか
  2. 使用する深度カートリッジと、部位ごとの使い分けを教えてください
  3. ショット数と料金の対応は部位別にどうなっていますか
  4. 私のたるみタイプで期待できる変化と、「できないこと」は何ですか
  5. 神経障害・熱傷が起きた場合の初期対応、費用負担、他院への転送の可否はどうなりますか
  6. 次回施術の推奨間隔は何か月ですか

制度は2027年に向けてさらに動く

ハイフの効果を年額に換算する|他の施術と同じ土俵で比べる

  • ウルトラフォーマー系:約30,000〜80,000円
  • ウルセラ:約200,000〜400,000円
  • ショット数:全顔400〜600ショットが一般的
施術1回費用の例持続の目安年あたり回数年額3年総額ダウンタイム可逆性
医療ハイフ(持続6か月と仮定)40,000円6か月2回80,000円240,000円ほぼなし(赤み・むくみ数日)高い(戻る)
医療ハイフ(持続12か月と仮定)40,000円12か月1回40,000円120,000円同上高い(戻る)
医療ハイフ(高価格帯・12か月)200,000円12か月1回200,000円600,000円同上高い(戻る)
糸リフトクリニック提示額提示された持続期間12÷持続月数同じ式で算出年額×3数日〜2週間の腫れ等中(吸収糸なら戻る)
切開フェイスリフトクリニック提示額数年単位とされる—総額÷持続年数で比較—大きい低い(不可逆)
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項目内容
発生条件頬の脂肪が少ない方に4.5mm等で照射した場合など
なぜ問題か熱の影響を受けた脂肪組織は自然には戻りにくいとされる
補正手段ヒアルロン酸注入/脂肪注入(いずれも自由診療で追加費用)
費用への影響ヒアルロン酸は持続があるため、補正自体も年額化する
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ハイフ 効果ないと言われる理由

言われる理由実際に起きていること対処
変化を感じない客観的な変位は0.47〜1.7mmで、記憶との比較では検出できない規模定点撮影で比較する
1〜2週間で「効かない」と判断医師評価の中等度改善は90日36%→180日52%と後から伸びる判定は最低1か月、できれば3か月後
施術しても変わらないたるみが高度な場合、系統的レビューでは除外対象=適応外の可能性糸リフト・外科的手術を医師と比較検討
半年で元に戻った眉の挙上は3か月1.7mm→6か月1.22mmと減少する。戻ること自体は想定内年額換算で継続可否を判断
そもそも施術が不適切だった出力・照射方法の調整域が狭い技術的に高度な施術(消費者安全調査委員会)施術者と照射運用を事前確認(前掲の2つの質問)
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ハイフを受けられない・慎重な判断が必要な方

  1. 妊娠中・授乳中の方
  2. ペースメーカーなど体内に医療機器がある方
  3. 施術部位に金の糸(金属糸)やインプラントがある方
  4. 重い皮膚疾患がある方、施術部位に炎症や傷がある方
  5. ケロイド体質の方
  6. BMI30超の方(系統的レビューでは相対的禁忌とされています)

ハイフと他のたるみ治療の違い(要点)

施術主な仕組みハイフとの違い
高周波(RF)高周波で主に真皮を面で加熱ハイフより浅い層を面的に温める
糸リフト糸で物理的に引き上げる即時に「持ち上げる」。ハイフは熱で「引き締める」
ヒアルロン酸注入注入でボリュームを補うへこみ・ボリューム不足が対象。頬こけの補正にも使われる
切開フェイスリフト外科的に皮膚・SMASを引き上げる効果量は大きいが、傷・ダウンタイム・費用・不可逆性も大きい
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よくある質問

参考にした一次情報

  • 消費者安全調査委員会「消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故−」(2023) https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_022/assets/csic_cms101_230329_01.pdf
  • 厚生労働省医政局医事課「医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について」医政医発0607第1号(2024) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc8569&dataType=1
  • 厚生労働省医政局長「美容医療に関する取扱いについて」医政発0815第21号(2025) https://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/tsuchi/documents/250815_tuuti.pdf
  • 厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」Q2-13/A2-13(2018) https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000644622.pdf
  • A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening, International Journal of Environmental Research and Public Health(2023) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9861614/
  • 厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会 報告書」(2024) https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001341003.pdf
  • 厚生労働省 第122回社会保障審議会医療部会 資料4「医療法等の一部を改正する法律の成立について(報告)」(2025) https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001606327.pdf
  • 国民生活センター「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!−熱傷や神経損傷を生じた事例も−」(2017) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html
  • 国民生活センター「医療法改正!美容医療クリニックのウェブサイトにも広告規制が!」(2018) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180524_1.html

本記事の情報は一般的な内容であり、最新の知見や個別の状況により異なる場合があります。効果には個人差があり、リスク・ダウンタイム・費用も含めて、判断に迷う点は必ず医療機関にご相談ください。

最終確認日:2026年9月1日

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