こころ読者目線で質問 ねえねえ、ここはどんなお話? わたしにも教えてほしいな♪
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフ(HIFU=High Intensity Focused Ultrasound/高密度焦点式超音波)とは、超音波の熱エネルギーを皮膚表面から約4.5mm下のSMAS筋膜などに集束させ、熱で収縮させたうえで、その後のコラーゲン新生によってたるみの引き締めをはかる医行為だよ (消費者安全調査委員会(2023) 図8)。
まな先生やさしく解説 そして「ハイフとは効果があるのか」に一文で答えるなら、臨床研究で確認されている効果は「眉が0.47〜1.7mm上がる」という数mm単位の変化であり、劇的な若返りではないんだよ (IJERPH 2023 系統的レビュー)。
この記事は効能を並べる解説ではなく、効果を「実測スケール」「リスクの実数」「制度の前提」の3つに置き換え、自分に効くのか・受けてよい場所なのかを自分で判定できる形にする ことを目的にしているよ。
まな先生やさしく解説 上位記事の多くは「3〜4か月持続」「リフトアップ効果」といった定性表現で止まっています。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
本記事はそこを、①効果のmm単位の実測値と1年を超えるデータが存在しないという限界、②国の事故データ135件の内訳と部位特異性、③国内機器がほぼ薬機法未承認である前提と救済制度の空白、④2024〜2025年に確定した医行為化と2027年施行見込みの報告義務、⑤クリニックの適法性を自分で確かめる7項目——に置き換えます。
注意 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。適応・リスク・効果の現れ方は一人ひとり異なります。実施の判断は必ず医師のカウンセリングを受けたうえで行ってください。
ハイフとは効果がどれくらい出るのか|臨床研究の実測値で見る
こころ読者目線で質問 ふむふむ…。ここ、もう少しかみくだいて教えてもらえる?
この記事のまとめ
ハイフは超音波熱でSMAS層まで届く非外科的たるみ治療 60〜70℃の熱を狙った深さに集束し肌を引き締める 期待効果はたるみ改善とリフトアップ 効果には個人差があり、ダウンタイムやリスクもゼロではない 受ける前に必ず医師のカウンセリングで適応を確認
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフの効果は臨床研究では「眉の挙上0.47〜1.7mm」「顎下の面積減少26〜45mm²」という数mm単位で報告されており、劇的な変化ではなく微細な変化の積み上げだよ。
上位記事が「引き締まる」「ハリが出る」と定性的に書いている部分を、実際に測られた数字に置き換えます。以下は顔のたるみに対するmicrofocused ultrasound(ハイフ)の系統的レビュー(16研究・約573〜693例)で報告された値だよ。
ハイフの効果を数値で見る
評価項目 実測値・改善率 測定時点 出典 眉の挙上 0.47mm(p<0.02)/1.25mm(p<0.00) 施術後 IJERPH 2023 系統的レビュー 眉の挙上(経時) 3か月1.7mm → 6か月1.22mm 3か月/6か月 同上 顎下(submental)の面積減少 26〜45mm² 研究期間内 同上 医師評価(IGAIS)の改善率 ==92%が改善(n=337)==/軽度改善47%・中等度改善36% 90日 同上 医師評価(中等度改善) 36% → 52%に増加 90日→180日 同上 患者自己評価(SGAIS) ==42% → 53%(n=81)== 90日→360日 同上 しわスコアの変化 −0.9点 (3か月・6か月とも同値)3か月/6か月 同上 有害事象の発生率 2%(573例中14例) /異常感覚・しびれ4件、内出血4件研究期間内 同上 施術時の痛み VAS/NRS 3.8 (0-10スケール)施術中 同上
横スクロールできます
出典:A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening, International Journal of Environmental Research and Public Health(2023) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9861614/
注意 この表を読むときの4つの前提
① データは最長1年まで で、それ以降の効果を裏づける研究は存在しません。「半年〜1年持続」という表現は、研究の追跡限界そのものでもあります。
② 高度なたるみの症例は研究から除外 されています。表の数字は軽度〜中等度のたるみに対するものです。
③ BMI30超は相対的禁忌 とされています。
④ 評価の多くは単回施術 によるものです。
数mmという変化をどう受け止めるか
まな先生やさしく解説 0.47〜1.7mmは、鏡の前で「別人になった」と感じる大きさではないんだよ。一方で医師評価では92%が改善と判定され、患者自己評価も90日42%→360日53%と時間とともに上がっています。客観的な変位は小さく、主観的な満足は遅れて上がる ——この非対称が、ハイフの効果をめぐる評価の割れ方をよくお話しするね。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
期待値をここに合わせておくと、「効果がなかった」という失望も、「劇的に若返る」という過剰な期待も、どちらも避けられるね。
ハイフ 効果とは何か|「効く」の中身を3つに分解する
こころ読者目線で質問 う〜ん、ちょっとむずかしいかも。ひとつずつ教えて?
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフの効果とは、熱による即時収縮・数か月かけたコラーゲン新生・脂肪層への作用という3つの異なる現象の総称であり、どれが主役になるかで満足度が変わるよ。
効果の種類 起きること 現れる時期の目安 注意点 ① 即時の熱収縮 熱凝固点でコラーゲン線維が縮み、その場で軽く引き締まる 施術直後〜数日 むくみ・赤みと区別しにくい ② コラーゲン新生 創傷治癒の過程で線維芽細胞が働き、真皮が作り替えられる 3週間ごろから実感、系統的レビューでは90日→180日で医師評価が向上 本命の効果。判定は最低1か月待つ ③ 脂肪層への作用 脂肪細胞が熱の影響を受け、輪郭がすっきりする 1〜2か月 痩せ型では「頬こけ」という逆方向の変化になりうる
横スクロールできます
まな先生やさしく解説 照射の深さは機器のカートリッジで切り替えます。消費者安全調査委員会(2023)によると、HIFUの標的は皮膚表面から約4.5mmにあるSMAS筋膜(皮下にある顔面軟部組織を支える筋膜) で、フェイスリフト手術で実際に引き上げる層に切らずに熱を届けられる点が「切らないリフト」と呼ばれる理由だよ。
加えて3.0mm=皮下組織・真皮深層、1.5mm=真皮浅層が到達層の目安とされるよ(各医療機関の機器仕様解説)。
まな先生やさしく解説 ただし③は「効果」にも「副作用」にもなる両刃だよ。 脂肪の少ない頬では、引き締まりではなく老けて見える変化として現れることがあるんだよ。この分岐はこのあとのフローチャートで判定してください。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
ポイント 「1週間経っても変わらない=効かなかった」は早すぎる判断だね。系統的レビューでも医師評価の中等度改善は90日36%→180日52%と後から伸びています。逆に3か月経っても何も変わらないなら、深度設計・ショット数・そもそもの適応を医師に再確かめる段階だね。
ハイフの効果はいつから?持続期間はどれくらい?
こころ読者目線で質問 ねえねえ、ここはどんなお話? わたしにも教えてほしいな♪
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
実感は直後〜約3週間から始まり、医師評価では90日〜180日にかけて改善度が上がり、持続の目安は6か月〜1年、推奨間隔は3〜6か月に1回とされているよ。
時期 起きていること 判定してよいか 直後〜3週間 熱収縮による引き締まり/赤み・むくみ まだ判定しない (むくみと区別できない)1〜3か月 コラーゲン新生。90日時点で医師評価92%改善(軽度47%・中等度36%) ここが最初の判定タイミング 3〜6か月 中等度改善が52%へ増加する一方、眉の挙上は1.7mm→1.22mmへ減少 効果の質が変わる時期。再施術の検討へ 6か月〜1年 患者自己評価は360日53%まで上昇。ただし1年超のデータは存在しない 継続するかを年額で判断(後述)
横スクロールできます
まな先生やさしく解説 注目すべきは、同じ180日でも「医師評価は上がり、眉の挙上量は下がる」という逆向きの動き だよ(IJERPH 2023)。物理的な引き上げ量はピークアウトしていく一方、肌質・見た目の印象評価は後から伸びます。「持続期間」を一つの数字で語れないのはこのためだよ。
「効いたかどうか」を主観に頼らず検証する方法
まな先生やさしく解説 効果が数mm単位である以上、記憶に頼った比較はほぼ不可能だよ。それから、医療広告規制により医療機関のウェブサイトも広告規制の対象となり、詳細な説明のないビフォーアフター写真や治療効果に関する体験談の掲載は禁止されているよ (国民生活センター(2018))。つまり読者が広告から効果量を判断するのは構造的に困難 で、自分で記録するしかないんだよ。
定点撮影プロトコル(同条件で5回撮る)
同じ角度 :正面・右斜め45度・左斜め45度の3カット固定同じ光 :同じ部屋・同じ照明。窓の自然光は時間で変わるため避ける同じ時刻 :起床直後はむくみが出るため避け、毎回同じ時間帯 に撮る同じ表情・同じ距離 :無表情、あご位置を水平に固定。スマホは三脚か固定台で撮るタイミング :術前/2週間後/1か月後/3か月後/6か月後 の5点
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
この5点があれば、「3か月でどれだけ変わったか」と「6か月でどこまで戻ったか」が自分のデータとして残り、次回受けるかを感覚ではなく比較で決められます。
補足 撮影日はファイル名に日付を入れて保存してください。頬こけの兆候(こめかみ・頬の凹み)も同時に追えます。
ハイフ 医療とエステの違い|「出力の差」という通説は一次情報と矛盾する
こころ読者目線で質問 あれれ、どこが違うのかな? いっしょに比べたいな!
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
医療ハイフとエステハイフの違いは出力の大小ではないんだよ。国の実機調査では両者に照射能力の差は確認されず、真の差は解剖学的知識を持つ施術者が行うか、そして合法か違法か にあるんだよ。
多くの記事が「医療ハイフは出力が高いから効果があり、エステハイフは出力が低いから効果が弱い」とお話しするね。しかしこの説明は、一次情報と矛盾します。
まな先生やさしく解説 消費者安全調査委員会(2023)は、エステサロン11か所・セルフエステ2か所・美容クリニック3か所で実機の照射実験 を行い、三者の機器の間で照射能力に差は確認できず、むしろエステ等に照射出力の高い機器があった と報告しているよ。
同委員会は、HIFUは出力と照射方法の調整域が狭い技術的に高度な施術であり、適切に行われなければSMAS筋膜周囲の神経障害を起こすリスクがある とも述べています。
まな先生やさしく解説 つまり違いは「弱いか強いか」ではなく、どの深さに何を避けて照射するかを解剖学的に判断できる者が扱っているか だよ。出力が同等以上の機器を、判断できない者が扱う——これが事故の構図でした。
効果と事故を分ける「照射の技術要因」
まな先生やさしく解説 同委員会のシミュレーション解析では、熱影響(細胞死体積)を左右する要因も示されているよ。線状照射でプローブを固定したまま同一箇所への照射を繰り返す場合、また点状照射でプローブの移動速度が遅い場合、熱影響は指数関数的に増加する とされるよ。
これは抽象的な注意喚起ではなく、カウンセリングでそのまま聞ける質問に落とせます。
「線状照射のとき、同一箇所を固定して繰り返し照射しない運用になっていますか」 「点状照射のプローブ移動速度は、どう管理していますか」
まな先生やさしく解説 答えられるかどうかが、施術者の理解度を測る具体的な物差しになるよ。
2024〜2025年に確定した「医行為化」
まな先生やさしく解説 出力比較が意味を失った決定打は、制度の側にあるんだよ。
厚生労働省医政局医事課「医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について」(医政医発0607第1号/2024年6月7日) は、医師免許を有しない者がHIFUを人体に照射し細胞に熱凝固を起こさせ得る行為を業として行えば、医師法第17条に違反する と明示しました。
違反情報に接した際は実態調査のうえ速やかな停止を勧告し、悪質な場合は警察と連携するとされているよ。
まな先生やさしく解説 さらに厚生労働省医政局長通知「美容医療に関する取扱いについて」(医政発0815第21号/2025年8月15日) は、線引きをより細かくしました。
看護師等が医師の指示なくHIFU施術等の医行為を行うことは医師法第17条・保助看法第37条に違反 (第1-2(3))カウンセラー等の無資格者が患者の個別状況に応じて具体的な治療方法を選択・提案・決定して伝達する行為は医行為に該当し、業として行えば医師法第17条違反 。「料金設定の説明」という体裁でも同様 (第1-1(3))メール・チャットのみによる診断・処方は医師法第20条違反のおそれ
まな先生やさしく解説 つまり、「医師がいるクリニック」でも、方針を決めているのがカウンセラーだけなら違法のおそれがある ということだよ。看板ではなく運用が問われる段階に入りました。
規制の背景にある事故の実数
項目 数値 事故登録件数(2015年11月〜2022年12月) 135件 (エステサロン96件/美容クリニック31件/セルフエステ8件)推移 2015年1件 → 2021年38件・2022年36件 へ増加傾向 傷病内容別 熱傷61件 (1か月以上11件)/その他34件(4件)/皮膚障害25件(1件)/神経・感覚の障害15件(8件) 1か月以上に及んだ割合 神経・感覚の障害は15件中8件=53.3% で傷病内容別で最も高い 発生部位 顔94件(70%) /部位不明18件(13%)/下半身10件(7%)/上半身7件(5%)/腹6件(5%)部位特異性 神経・感覚の障害は部位判明分13件すべてが顔で発生
横スクロールできます
出典:消費者安全調査委員会「消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故−」(2023) 表1・図5 https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_022/assets/csic_cms101_230329_01.pdf
まな先生やさしく解説 ここで効果の表と並べると、非対称が見えます。得られる効果は眉0.47〜1.7mmという数mm単位。一方でリスク側は、件数こそ少ないものの神経・感覚の障害の53.3%が1か月以上続き、しかもその全例が顔で起きている。 この釣り合いをどう見るかが、意思決定の中心だよ。
規制以前の実態と、消費者側の認識ギャップ
まな先生やさしく解説 同報告書は、規制の必要性を裏づける実態も示しているよ(いずれも2023年報告時点=2024年6月通知より前の数値)。
全国のエステサロンは約24,000店舗と推計。HIFU施術を禁止する業界主要団体への加盟は約1,700店舗(約7%)のみ で、非加盟の約22,300店舗(約93%)のうち約4,600店舗(約19%)がHIFU施術を実施 していると推計 利用者1,000名・施術者269名への調査で、施術者への機器・施術教育が不十分、利用者への説明も不十分、利用者の約6割がリスクを認識していない 実態が判明。利用者の約1割が施術後に痛みや違和感 を経験
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
なお国民生活センターは2017年3月2日 の時点で、皮下組織に熱作用を加え危害を及ぼすHIFU施術をエステサロン等で受けないよう注意喚起しており、これを受けてエステティック業界の主要団体は加盟店でのHIFU施術を行わないこととしていました(国民生活センター(2017))。業界の自主規制から国の医行為認定まで7年かかった というのが、この分野の実際の時間軸だね。
エステでハイフを受けて被害に遭った場合の相談先
まず医療機関を受診 する(熱傷・神経障害は初期対応で経過が変わりうるため)消費者ホットライン 188 に相談するエステ等の特定継続的役務提供にあたる契約なら、クーリング・オフ(8日間) が適用される場合がある
注意 「医療機関なら安全」という意味ではありません。事故135件のうち美容クリニックでも31件 が発生しています。医療機関を選ぶ意味は、リスクがゼロになることではなく、診察・判断・トラブル時の医学的対応が制度上担保されること にあります。
あなたにハイフが向くか|4分岐フローチャート
こころ読者目線で質問 う〜ん、ちょっとむずかしいかも。ひとつずつ教えて?
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフが効果を発揮する範囲は「医療機関で・軽度〜中等度のたるみに・部位のリスクを踏まえて」に限られ、この4分岐のいずれかで外れると期待値は大きく下がります。
分岐1:受けるのは医療機関かな
エステ・セルフエステ・自宅用機器 → STOP 。2024年6月7日の医政医発0607第1号により、医師免許のない者によるHIFU照射は医師法第17条違反です。事故135件中104件(96件+8件)がエステ・セルフエステ で発生しています。次にやること :医療機関を探し直す。すでに契約済みなら消費者ホットライン188に相談する医療機関 → 分岐2へ
まな先生やさしく解説 分岐2:たるみの程度はどれくらいですか (頬を指でつまんで斜め上に持ち上げ、気になる部分が改善するかで確認)
軽度〜中等度(持ち上げると改善する) → 系統的レビューの対象範囲内。分岐3へ高度(持ち上げてもほとんど変わらない/口元のたるみが目立つ) → 系統的レビューでは高度なたるみは除外対象です。ハイフ単独の期待値は下がります次にやること :糸リフト・切開フェイスリフト等との比較説明を医師から受ける
目の周囲 → 特に慎重な確認が必要です。厚生労働科学研究では有害事象に白内障2件・飛蚊症2件が含まれています次にやること :カウンセリングで「眼球周囲の照射可否」と「使用カートリッジの深度」を必ず確認する顔全体 → 事故の94件(70%)が顔 で、神経・感覚の障害は部位判明分すべてが顔面 で発生しています次にやること :神経障害が起きた場合の初期対応と費用負担を、施術前に文書で確認する首・体 → 分岐4へ
YES → 相対的禁忌 とされています(IJERPH 2023)次にやること :適応の可否を医師に判断してもらうNO → 受診の検討へ。ただしBMI18.5未満・頬がこけ気味の方は、脂肪層への作用が「頬こけ」として出る可能性 があるため、頬部の深度設計を事前に医師と決めてください
全分岐に共通する2つの必須質問
まな先生やさしく解説 消費者安全調査委員会のシミュレーション解析(2023)に基づく、どのケースでも聞くべき質問だよ。
「線状照射で、同一箇所にプローブを固定して繰り返し照射しない運用になっていますか」 「点状照射のプローブ移動速度は、どのように管理していますか」 (移動速度が遅いと熱影響=細胞死体積が指数関数的に増加します)
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
ポイント このフローチャートは受診前の整理用であり、診断ではないんだね。分岐で「不向き」に該当しても、それは「あきらめる」ではなく「別の選択肢を医師と比較する」段階に進んだということだね。
そのクリニックは適法か|スマホで5分、公式サイトで確認する7項目
こころ読者目線で質問 ねえねえ、ここはどんなお話? わたしにも教えてほしいな♪
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
「信頼できるクリニックを選びましょう」では何も確認できないんだよ。以下の7項目は、法令・通知に根拠があり、公式サイトを見るだけで判定できるよ。
# 確認する場所 OKの状態 根拠となる法令・通知 ① 診療の流れ・カウンセリング説明ページ 照射前に医師の診察がある と明記されている医師法第20条/医政発0815第21号 第1-3 ② カウンセリングの説明 施術内容をカウンセラーだけで決めていない (医師が方針を決定)医政発0815第21号 第1-1(3)。「料金設定の説明」という体裁でも違法 ③ スタッフ紹介・施術体制 照射者が医師、または医師の指示下の看護師 である医政発0815第21号 第1-2(3) ④ 機器紹介ページ 「未承認医療機器である旨」 の記載がある医療広告ガイドラインQ&A A2-13 ⑤ 同上 「入手経路等(個人輸入の場合はその旨)」 の記載がある同上 ⑥ 同上 「国内の承認医薬品等の有無」 の記載がある同上 ⑦ 同上 「諸外国における安全性等に係る情報」 、または「重大なリスクが明らかになっていない可能性がある旨」の記載がある同上
横スクロールできます
まな先生やさしく解説 判定ロジック
④〜⑦のいずれかが欠けている場合、医療広告ガイドライン上の限定解除要件を満たしていない可能性があるんだよ。 その場合、そのページに書かれた機器説明・効果説明の信頼度は割り引いて読むのが妥当だよ。
まな先生やさしく解説 ④〜⑦がなぜ必要かというと、厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」(2018)が、未承認医療機器を自由診療で用いる場合、患者が自ら求めて閲覧するウェブサイトを含む広告に4項目の明示を求めている ためだよ。国内の美容用ハイフ機器はほぼ全てが薬機法未承認であり、この4項目は本来ほぼ全てのハイフ紹介ページに必要になるよ。
未承認であることの実質的な意味
まな先生やさしく解説 未承認機器を用いる自由診療は、医薬品副作用被害救済制度の対象外 だよ。つまり万一の健康被害でも公的な救済は受けられず、対応は当該医療機関との民事的な話し合いに委ねられます。「効果」を評価する前に、この前提を知っているかどうかで意思決定は変わるよ。
カウンセリングで追加で聞く6項目
まな先生やさしく解説 7項目のチェックを通過したら、対面で次を確かめてね(回答はスクリーンショットやメモで残すことを推奨します)。
機器の正式名称とメーカー は何ですか使用する深度カートリッジと、部位ごとの使い分け を教えてくださいショット数と料金の対応 は部位別にどうなっていますか私のたるみタイプで期待できる変化と、「できないこと」 は何ですか神経障害・熱傷が起きた場合の初期対応、費用負担、他院への転送の可否 はどうなりますか次回施術の推奨間隔 は何か月ですか
制度は2027年に向けてさらに動く
まな先生やさしく解説 2025年12月5日に「医療法等の一部を改正する法律」が成立し、12月12日に公布されました(令和7年法律第87号)。美容医療を行う医療機関の管理者に、医療安全確保のための指針策定その他の措置の状況等を都道府県知事へ定期報告する義務が新設されるよ。
当該規定は例外列挙に含まれないため、原則施行期日である令和9年(2027年)4月1日施行の見込み だよ(厚生労働省 第122回社会保障審議会医療部会 資料4(2025))。
まな先生やさしく解説 この流れの起点は、厚労省「美容医療の適切な実施に関する検討会」報告書(2024年11月22日とりまとめ)だよ。無資格者による医療脱毛 やHIFU等の医行為、カウンセラーが実質的に治療内容を決定している事例を問題として列挙し、報告・公表の仕組み導入、オンライン診療ルールの整理、医療広告規制の取締り強化を提言しました。
まな先生やさしく解説 2026年に入っても流れは続いており、2025年12月26日には厚労省・経産省連名通知でアートメイク施術についても無資格者による実施が医師法第17条違反である旨の周知徹底が要請されているよ。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
施行後は報告・公表情報がクリニック選びの客観的な材料になります が、それまでは上記7項目が読者側で使える最も確実な判定手段だね。
ハイフの効果を年額に換算する|他の施術と同じ土俵で比べる
こころ読者目線で質問 ふむふむ…。ここ、もう少しかみくだいて教えてもらえる?
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフの費用は「1回いくら」ではなく、年額=1回費用÷(持続月数÷12) で見ると、持続期間の違う施術と比べられるよ。
持続が6か月〜1年と幅がある以上、1回の価格だけを見ても判断できないんだよ。
料金相場(全顔1回)
ウルトラフォーマー系:約30,000〜80,000円 ウルセラ:約200,000〜400,000円 ショット数:全顔400〜600ショットが一般的
まな先生やさしく解説 (出典:複数クリニック公表の料金比較。金額は改定されるため、必ず受診先の最新料金表で確認してください)
年額換算の比較
施術 1回費用の例 持続の目安 年あたり回数 年額 3年総額 ダウンタイム 可逆性 医療ハイフ(持続6か月と仮定) 40,000円 6か月 2回 80,000円 240,000円 ほぼなし(赤み・むくみ数日) 高い(戻る) 医療ハイフ(持続12か月と仮定) 40,000円 12か月 1回 40,000円 120,000円 同上 高い(戻る) 医療ハイフ(高価格帯・12か月) 200,000円 12か月 1回 200,000円 600,000円 同上 高い(戻る) 糸リフト クリニック提示額 提示された持続期間 12÷持続月数 同じ式で算出 年額×3 数日〜2週間の腫れ等 中(吸収糸なら戻る) 切開フェイスリフト クリニック提示額 数年単位とされる — 総額÷持続年数で比較 — 大きい 低い(不可逆)
横スクロールできます
まな先生やさしく解説 計算式:年額 = 1回費用 ÷ (持続月数 ÷ 12)
同じ40,000円でも、持続6か月なら年80,000円、12か月なら年40,000円と2倍の差 が出ます。カウンセリングでは「この機器・この深度・このショット数で、想定される持続は何か月か」を必ず聞き、その数字で自分の年額を出してください。
隠れコスト:頬こけが起きた場合の補正
項目 内容 発生条件 頬の脂肪が少ない方に4.5mm等で照射した場合など なぜ問題か 熱の影響を受けた脂肪組織は自然には戻りにくいとされる 補正手段 ヒアルロン酸注入/脂肪注入(いずれも自由診療で追加費用) 費用への影響 ヒアルロン酸は持続があるため、補正自体も年額化する
横スクロールできます
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
ポイント 「1回4万円なら安い」と感じても、6か月で戻るなら3年で24万円だね。しかも得られる変化は数mm単位。この2つを並べたうえで納得できるかが判断基準であり、割引や回数券の提示に流されないための防波堤になるね。
ハイフ 効果ないと言われる理由
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
「効果がない」という評価の多くは、効果量の見積もり違い、判定時期の早さ、たるみタイプの不一致、施術設計の3要素で説明できるよ。
言われる理由 実際に起きていること 対処 変化を感じない 客観的な変位は0.47〜1.7mm で、記憶との比較では検出できない規模 定点撮影で比較する 1〜2週間で「効かない」と判断 医師評価の中等度改善は90日36%→180日52% と後から伸びる 判定は最低1か月、できれば3か月後 施術しても変わらない たるみが高度 な場合、系統的レビューでは除外対象=適応外の可能性糸リフト・外科的手術を医師と比較検討 半年で元に戻った 眉の挙上は3か月1.7mm→6か月1.22mm と減少する。戻ること自体は想定内年額換算で継続可否を判断 そもそも施術が不適切だった 出力・照射方法の調整域が狭い技術的に高度な施術 (消費者安全調査委員会) 施術者と照射運用を事前確認(前掲の2つの質問)
横スクロールできます
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
「効果がない」は機器の性能だけの問題ではなく、期待値・判定時期・適応・施術者の4つが噛み合っていない状態を指していることがほとんどだね。
ハイフを受けられない・慎重な判断が必要な方
こころ読者目線で質問 ねえねえ、ここはどんなお話? わたしにも教えてほしいな♪
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
体内医療機器や妊娠中など、効果以前に適応外・慎重判断となる条件があるんだよ。必ず事前に医師へ申告してください。
妊娠中・授乳中の方 ペースメーカーなど体内に医療機器がある方 施術部位に金の糸(金属糸)やインプラントがある方 重い皮膚疾患がある方、施術部位に炎症や傷がある方 ケロイド体質の方 BMI30超の方 (系統的レビューでは相対的禁忌とされています)
まな先生やさしく解説 一般的な副反応としては、施術中の痛み(系統的レビューではVAS 3.8/10)、一時的な赤み・むくみ、筋肉痛のような違和感が挙げられ、一過性の紅斑・浮腫はほぼ全例 に生じるとされるよ(IJERPH 2023)。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
ただし、国内の事故データでは神経・感覚の障害が15件中8件(53.3%)で1か月以上続いており 、しかも部位判明分はすべて顔面でした(消費者安全調査委員会(2023))。強い痛み・しびれ・見え方の異常が出た場合は、自己判断で様子を見ず、施術を受けた医療機関へ速やかに相談してね。
ハイフと他のたるみ治療の違い(要点)
こころ読者目線で質問 あれれ、どこが違うのかな? いっしょに比べたいな!
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
ハイフは深部を熱で引き締める施術で、糸リフト・注入・手術とは作用も目的も違うよ。
施術 主な仕組み ハイフとの違い 高周波(RF) 高周波で主に真皮を面で加熱 ハイフより浅い層を面的に温める 糸リフト 糸で物理的に引き上げる 即時に「持ち上げる」。ハイフは熱で「引き締める」 ヒアルロン酸注入 注入でボリュームを補う へこみ・ボリューム不足が対象。頬こけの補正にも使われる 切開フェイスリフト 外科的に皮膚・SMASを引き上げる 効果量は大きいが、傷・ダウンタイム・費用・不可逆性も大きい
横スクロールできます
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
優劣ではなく目的が違うね。組み合わせ治療を提案された場合は、費用・ダウンタイム・リスクが積み上がる点も年額換算に含めて検討してください。
よくある質問
まな先生やさしく解説 うんうん、いっしょに見てみようね♪
Q1. ハイフ 効果とは、結局どれくらいのものかな? A. 系統的レビュー(IJERPH 2023)では、眉の挙上が0.47〜1.7mm、顎下の面積減少が26〜45mm²と、数mm単位の変化 として報告されているよ。一方で医師評価では90日時点で92%が改善と判定されており、客観的な変位は小さく、主観的な評価は時間とともに上がる という特徴があるんだよ。
まな先生やさしく解説 Q2. ハイフの効果はいつから出ますか? A. 引き締まりの実感は直後〜約3週間から始まり、医師評価の中等度改善は90日36%→180日52%と後から伸びます。効果判定は最低1か月、できれば3か月後 に、術前と同条件の写真で比べてください。
まな先生やさしく解説 Q3. ハイフの効果の持続期間はどれくらいかな? A. 6か月〜1年が目安とされ、推奨間隔は3〜6か月に1回だよ。ただし1年を超える追跡データは存在しません (IJERPH 2023)。また眉の挙上量は3か月1.7mm→6か月1.22mmと減少する一方、医師評価や患者自己評価は180日〜360日にかけて上がるという逆向きの動きもあるんだよ。
まな先生やさしく解説 Q4. ハイフ 医療とエステの違いは何かな? A. 出力の差ではないんだよ。 消費者安全調査委員会(2023)の実機照射実験では、エステサロン・セルフエステ・美容クリニックの機器に照射能力の差は確認されず、むしろエステ等に出力の高い機器がありました。真の違いは、解剖学的知識を持つ施術者が扱うかどうか、そして2024年6月7日以降は合法か違法か だよ。
まな先生やさしく解説 Q5. エステのハイフはなぜ禁止されたのかな? A. 厚生労働省が2024年6月7日の通知(医政医発0607第1号)で、機器が医療用か否かを問わず 、HIFUを人体に照射し細胞に熱凝固を起こさせ得る行為を医師免許のない者が業として行えば医師法第17条違反にあたると明示したためだよ。
背景には、2022年12月までに事故情報データバンクへ登録された135件の事故があるんだよ。
まな先生やさしく解説 Q6. ハイフで効果ないどころか頬こけしたと聞きますが本当かな? A. 脂肪層にも熱が作用するため、頬の脂肪が少ない方では輪郭が痩せて見えることがあるんだよ。補正にはヒアルロン酸注入等の追加費用が必要になるよ。BMI18.5未満や頬がこけ気味の方は、照射深度と部位の設計を必ず事前に医師と決めてください。
まな先生やさしく解説 Q7. クリニックが信頼できるか、受診前に確認できますか? A. 公式サイトで7項目を確かめられるよ。①照射前の医師の診察 ②医師が方針を決定しているか ③照射者が医師または医師の指示下の看護師か ④〜⑦「未承認である旨」「入手経路等」「国内の承認医薬品等の有無」「諸外国の安全性情報」の4項目の明示だよ。
④〜⑦が欠けている場合、医療広告ガイドライン上の限定解除要件を満たしていない可能性があるんだよ。
まな先生やさしく解説 Q8. 未承認の機器で受けて大丈夫なのでしょうか? A. 未承認機器の使用は医師の裁量として行われますが、自由診療のため医薬品副作用被害救済制度の対象外 だよ。危険という意味ではなく、万一の際の公的な救済がない前提で判断する必要がある ということだよ。トラブル時の対応方針を事前に確かめてね。
すい要点を整理 ここ、大事だからメモしておこ♪
Q9. エステでハイフを受けて熱傷になりました。どうすればよいかな? A. まず医療機関を受診してください。そのうえで消費者ホットライン188 に相談を。エステ等の特定継続的役務提供にあたる契約であれば、クーリング・オフ(8日間) が適用される場合があるんだね。
参考にした一次情報
消費者安全調査委員会「消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故−」(2023) https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_022/assets/csic_cms101_230329_01.pdf 厚生労働省医政局医事課「医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について」医政医発0607第1号(2024) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc8569&dataType=1 厚生労働省医政局長「美容医療に関する取扱いについて」医政発0815第21号(2025) https://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/tsuchi/documents/250815_tuuti.pdf 厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」Q2-13/A2-13(2018) https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000644622.pdf A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening, International Journal of Environmental Research and Public Health(2023) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9861614/ 厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会 報告書」(2024) https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001341003.pdf 厚生労働省 第122回社会保障審議会医療部会 資料4「医療法等の一部を改正する法律の成立について(報告)」(2025) https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001606327.pdf 国民生活センター「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!−熱傷や神経損傷を生じた事例も−」(2017) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html 国民生活センター「医療法改正!美容医療クリニックのウェブサイトにも広告規制が!」(2018) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180524_1.html
本記事の情報は一般的な内容であり、最新の知見や個別の状況により異なる場合があります。効果には個人差があり、リスク・ダウンタイム・費用も含めて、判断に迷う点は必ず医療機関にご相談ください。
最終確認日:2026年9月1日
関連記事