まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 施術別(レーザー・ダーマペン・ピーリング等)に、いつから・どんな下地なら使ってよいかの判断チャート
- SPF・PAの表示値は「1cm²あたり2mg」を塗った条件の測定値であり、UV下地1本では前提量に届きにくいという構造(環境省資料に基づく計算つき)
- 「ノンコメドジェニックテスト済み」等の表記が何を保証し、何を保証しないかの早見表
- 製品LPの「シミが消える」等の表現を見抜くための、薬機法上の効能範囲(56項目)リテラシー
化粧下地の選び方は「肌状態×悩み・色×表示の読み方」の3ステップ
- 肌状態を確認する:施術後なら医師の許可が最優先。健常肌ならテカリ/乾燥/毛穴/色ムラ/敏感のどれが最優先かを決めます
- 悩みと色を決める:ツヤかマットか、色補正が必要か(赤み・くすみ・クマ)
- 表示を読んで最終判断:SPF・PA、UV耐水性★、テスト済み表記を「意味と限界」まで理解して選びます
【施術別チャート】化粧下地はいつから?何を選ぶ?再開&選定チャート

- Q1. 施術クリニックからメイク再開の許可は出ていますか? → No なら STOP(下地も含めてメイクは控えます)
- Q2. 創部にテープ保護やかさぶたがありますか? → Yes なら「保護材の上のみ」。患部そのものには触れません
- Q3. 赤み・ヒリつきが残っていますか? → Yes なら「色補正なし・散乱剤(ノンケミカル)のみ・指でのすり込み禁止」
施術別・化粧下地 再開&選定チャート
| 施術 | (a)再開の目安 | (b)選ぶ下地タイプ | (c)避ける工程・成分 | (d)落とし方 |
|---|---|---|---|---|
| Qスイッチ/ピコレーザー(テープ保護あり) | 翌日以降、テープの上からのみ可とする例あり。テープ除去後は医師の指示に従う | 散乱剤(ノンケミカル)・無香料・シンプル処方 | アルコール、ラメ・パール、患部への直塗り | こすらない。テープ周囲は押さえ拭き |
| レーザートーニング | 当日〜翌日から可とする例が多い(施設により異なる) | 散乱剤中心。UVカット機能つき | 摩擦の強いスポンジ、ブラシの往復 | 短時間で落ちるタイプ。長時間の擦り洗いを避ける |
| IPL光治療 | 当日〜翌日から可とする例が多い | 低刺激・UVカット機能つき | 熱感が残る間の厚塗り | ぬるま湯+低刺激クレンジング |
| ダーマペン/ポテンツァ | 施術後12〜24時間、24時間後からとするクリニックが多い | 散乱剤・無香料・ノンコメドジェニックテスト済み表記を目安に | アルコール、香料、スポンジの圧 | 摩擦を避け、指の腹でやさしく |
| ケミカルピーリング | 当日〜翌日から可とする例が多いが、ヒリつきが残る間は不可 | 保湿系+低刺激。色補正は最小限 | 高濃度アルコール、強いスクラブ | 低刺激クレンジングで短時間 |
| HIFU・注入系(表層に傷がない施術) | 当日から可とする例が多い(注入部位の圧迫は避ける) | 通常の下地でも可。腫れがある間は薄く | 施術部位を強く押す動作 | 通常どおり。強い圧をかけない |
※上表の再開時期は、品川美容外科・TCBスキンクリニック・TANAKA SKIN CLINICなど各クリニックの公式コラムに記載された一般的な目安をまとめたものです。施術内容・出力・肌の状態で変わるため、最終判断は施術を受けたクリニックの指示が優先します。
なぜ「散乱剤(ノンケミカル)」が施術後に選ばれやすいのか
施術後の赤み・色素沈着を隠す色選び|化粧下地の色の選び方
コントロールカラーの選び方(補色早見表)
| 肌悩み | 選ぶ色 | 期待できる見え方 |
|---|---|---|
| 赤み・術後紅斑・ニキビ跡の赤 | グリーン | 赤みを目立たなくする |
| くすみ・血色不足 | ピンク/ラベンダー | 明るさ・血色感を出す |
| 黄ぐすみ | パープル/ブルー | 黄みを抑え透明感を出す |
| クマ・茶ぐすみ・炎症後色素沈着(茶〜灰) | イエロー/オレンジ | 暗さをカバーする |
術後紅斑とPIHでは「色」も「手技」も変わる
- すり込まず「置く」(指の腹でトントンと乗せる)
- スポンジで圧をかけない
- ブラシの往復を避ける
化粧下地の明るさの選び方
UV下地の「表示SPF」はどこまで効いているか|比較表と実効量の計算
手段別・UVカットの実効性比較
| 手段 | 表示の前提条件 | 実使用での塗布量充足度 | 単独で日焼け止めの代替になるか | 重ねるとSPFは足し算になるか | 日中の塗り直し導線 | クレンジング負荷(術後の摩擦) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ①UV機能つき化粧下地1本のみ | 2mg/cm²・ISO 24444 | 低い(薄塗り前提の製品が多い) | 短時間の外出以外は不足しやすい | ― | メイクの上から重ねにくい | 中(製品による) |
| ②日焼け止め+下地の2層 | 同上 | 比較的高い | 成立しやすい | ×(足し算にはならない) | 下地の上からUVパウダー等で補える | やや高(2層ぶん) |
| ③UV機能つきBB/CC | 同上 | 中(1品で兼ねるため厚みは出る) | 条件つき(量を確保できれば) | × | 重ねにくい | 高(カバー力が高いほど) |
| ④ノンUV下地+UVパウダー | パウダーは製品表示に従う | 中 | 日常の補助向き | × | 塗り直しはしやすい | 低〜中 |
実効量の計算:1円硬貨1個分×2回が「前提条件」
- クリーム状ならパール粒1個分、液状なら1円硬貨1個分を手のひらに取る
- 額・鼻・両頬・アゴに置いて伸ばす
- さらに同量を重ねづけする(計2回)
- 汗や接触で落ちるため、2〜3時間おきの塗り直しが推奨される
いつ強化すべきか:UVインデックス3以上が目安
パッケージ表示の意味 正誤早見表|SPF50+・PA・UV耐水性・テスト済み表記
| 表示 | 表示の正確な意味 | 試験条件 | 保証されないこと | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| SPF50+ | 測定値がSPF51以上の製品に表示できる上限表記 | 皮膚1cm²あたり2mgを均一塗布して測定(ISO 24444) | 少量塗りで表示どおりの効果が出ること | 化粧品公正取引協議会 |
| PA++++ | UVA(肌の奥に届く紫外線)防止効果の最高区分 | 同じく2mg/cm²塗布が前提(ISO 24442) | 塗り直しが不要であること | 環境省(2020)/日本化粧品工業会(2022) |
| UV耐水性★/★★ | 水浴後もUVカット効果が維持されることを示す自主基準 | 水浴20分×2回(計40分)で★、20分×4回(計80分)で★★ | 汗やタオルでの摩擦を含めて一切落ちないこと | 日本化粧品工業会(2022)/ISO 18861 |
| ノンコメドジェニックテスト済み | コメド(ニキビのもと)ができにくいかの試験を実施済みという意味 | 一般に被験者10名程度の背部に2〜3週間複数回塗布し、皮膚科医がマイクロコメド形成を判定 | すべての人にニキビができないこと | 各社の表示(法定規格ではなく試験機関ごとに手法が異なる) |
| パッチテスト済み/アレルギーテスト済み | 皮膚刺激やアレルギーに関する試験を実施済みという意味 | ヒト貼付試験など | すべての人にかぶれ・アレルギーが起きないこと | 同上 |
製品LPの表現を見抜く|化粧品が言えるのは「56項目」まで
NGワード対照表(製品LPを見るときの照合用)
| LPでよく見る表現 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| シミが消える/薄くなる | 範囲外 | 化粧品の効能は「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」まで |
| 毛穴がなくなる | 範囲外 | 毛穴自体を消失させる表現は認められない |
| バリア機能を修復する | 範囲外 | 「修復」は身体の機能変化を示す表現 |
| 肌質が変わる/生まれ変わる | 範囲外 | 化粧品の効能範囲を超える |
| 日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ | 範囲内 | 通知の効能範囲に含まれる |
| 肌を整える/キメを整える | 範囲内 | 同上 |
| 乾燥による小ジワを目立たなくする | 条件つきで可 | 効能評価試験済みの場合に限る表現 |
敏感肌・ニキビ肌の化粧下地の選び方
敏感肌の化粧下地の選び方
ニキビ肌の化粧下地の選び方
【チェックリスト】施術2か月前〜施術後6週間の化粧下地チェック18項目
フェーズ1:施術1〜2か月前(遮光の下準備)
- [ ] 毎日の遮光を習慣化した(曇りの日・室内窓際も含む)
- [ ] 気象庁のUVインデックス予測を確認する習慣をつけた
- [ ] UVインデックス3以上の日は日陰・帽子・長袖を併用している
- [ ] 常用の日焼け止めをSPF30以上・PA+++以上に切り替えた
- [ ] 1回あたりの使用量(1円硬貨1個分×2回)を実際に量って確認した
- [ ] 2〜3時間おきの塗り直し手段(パウダー等)を用意した
フェーズ2:施術直後〜再開判断
- [ ] 医師からメイク再開の許可を得た(いつから・何ならOKかを具体的に確認)
- [ ] 創部のテープ・かさぶたの有無を確認した
- [ ] 赤み・ヒリつきが残っていないかを確認した
- [ ] 使う下地が散乱剤(ノンケミカル)か吸収剤かを表示で確認した
- [ ] 無香料か、エタノールが成分上位にないかを確認した
- [ ] ノンコメドジェニックテスト済み表記の有無とその限界(背部・10名程度・2〜3週間の試験であり、ニキビ非発生の保証ではない)を理解した
- [ ] ラメ・パール入りを避けている(患部の刺激・見え方の観点)
フェーズ3:再開後6週間
- [ ] 2〜3時間おきの塗り直しを継続している
- [ ] 指の腹で「置く」塗り方をしている(すり込み・往復ブラシをしない)
- [ ] こすらないクレンジングに切り替えた(専用クレンジング指定の有無も確認)
- [ ] PIHが出やすい施術後3〜4週目に遮光を強化した
- [ ] 気になる色調変化が出たら自己判断せず診察を予約した
肌タイプ別の選び方と正しい使い方(基本の整理)
| 肌タイプ | 選ぶテクスチャー | チェックしたい成分・機能 |
|---|---|---|
| 乾燥肌 | しっとり・ツヤ | ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン |
| 脂性肌 | さらさら・マット | 皮脂吸着パウダー、皮脂崩れ防止処方 |
| 混合肌 | 部分で使い分け | Tゾーン用マット+頬用保湿 |
| インナードライ | 内側保湿+表面さらり | 保湿+皮脂コントロールの両立 |
| 敏感肌傾向 | 軽い・低刺激 | 無香料、アルコールフリー等シンプル処方 |
- 順番:スキンケア → 日焼け止め → 化粧下地 → ファンデーション → フェイスパウダー
- 量:顔全体でパール1粒程度。厚塗りは崩れの最大原因です
- 塗り方:内側から外側へ薄く伸ばし、最後に手のひらで軽く押さえて密着させる(施術後は押さえる圧も最小限に)
- 混合肌:頬に保湿タイプ、Tゾーンに皮脂崩れ防止タイプの塗り分けが有効
参照サイトはどこを見ればいい?一次情報の優先順位とリンク集
| 優先度 | 情報源 | 分かること |
|---|---|---|
| 高 | 公的機関(環境省、国民生活センター、厚生労働省、消費者庁) | 安全性、測定条件、効能範囲、トラブル事例 |
| 高 | 業界団体(日本化粧品工業会、化粧品公正取引協議会) | SPF・PA・UV耐水性など表示ルールの定義 |
| 中 | メーカー公式サイト | 全成分、想定肌質、使用量の目安 |
| 中 | 皮膚科医・クリニックの公式解説 | 施術後のメイク再開時期、肌悩みと成分の関係 |
| 低 | 口コミ・SNS・ランキング | 色味・使用感の実例(肌質が違えば結果も違う) |
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」(2020) — SPF・PAの測定条件(2mg/cm²)、使用量の目安、UVインデックスの区分
- 日本化粧品工業会「紫外線防止ガイドライン」(2022) — ISO 24444/24442/18861と日本の表示ルールの関係
- 化粧品公正取引協議会「コスメチックQ&A(紫外線防止用化粧品)」 — SPFは足し算にならないこと、SPF50+の表記ルール
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(2011) — 化粧品が標榜できる効能56項目(解説)
- 国民生活センター「美容医療サービス(各種相談の件数や傾向)」 — 美容医療の相談件数の推移
- 国民生活センター「2024年度 全国の危害・危険情報の状況」(2025) — 化粧品の危害相談が商品別最多というデータ
美容医療そのものを検討している方へ
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よくある質問
まとめ:施術後かどうかを最初に確認すれば、下地選びは失敗しない
最終確認日:2026年8月30日




