まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
| 項目 | 初心者の目安 |
|---|---|
| 濃度 | 誘導体、またはレチノール0.1〜0.3%(EUの新基準上限も0.3%RE) |
| 1回の量 | 顔全体でパール粒1個分(約0.2〜0.3mL) |
| 使う時間帯 | 夜のみ(光で不安定になりやすいため) |
| 頻度 | 週1〜2回から。2週間ごとに段階アップ |
| 必須のセットケア | 高保湿クリーム+朝の日焼け止め(SPF30以上) |
| 効果実感までの目安 | 約9週間〜3か月(個人差あり。根拠は本文) |
始める前に30秒診断|今日からレチノールを始めてよいか
- YES → 使用は見送ってください。ビタミンA(レチノイド)は医薬品領域で胎児への影響が懸念されており、市販化粧品でも妊娠中の安全性は確立していません。レチノール様の使用感を求める場合はバクチオールなどの代替成分を検討し、詳しくは後述の妊娠中の項目と、かかりつけ医への相談をおすすめします。
- NO → Q2へ
- YES → 施術が終わってから開始 するのが安全です。レチノイド使用中の肌は施術の刺激に敏感になるため、休薬管理が必要になります(目安は後述の休薬期間表へ)。
- NO → Q3へ
- YES → 保湿剤を先に塗ってから重ねる サンドイッチ法+週1回・誘導体か低濃度 から始めてください。肌が不安定な時期は開始自体を延期し、必要なら皮膚科に相談を。
- すべてNO → 標準プロトコルへ。週1回×2週間→週2〜3回×2週間→隔日×2週間→毎晩 の4段階で、約6〜8週間かけて慣らします。
注意
チャートはあくまで目安です。レチノイドで過去に強い反応が出た方、酒さ(赤ら顔)がある方も、自己判断で始めず医師に相談してください。
レチノイドの「強さの階段」5段を1枚の表で理解する

| 段階 | 法的分類 | 入手経路 | 価格目安 | A反応の出やすさ | 推奨開始頻度 | 施術前の休薬目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ①パルミチン酸レチニル等の誘導体 | 化粧品 | 市販 | 1,000〜3,000円台 | 弱 | 隔日〜毎晩も可 | ほぼ不要〜数日 |
| ②低濃度レチノール(〜0.1%程度) | 化粧品(※) | 市販 | 2,000〜5,000円台 | 弱〜中 | 週2〜3回 | 数日〜1週間 |
| ③高濃度レチノール(0.1%超) | 化粧品 | 市販(海外品含む) | 3,000円台〜 | 中 | 週1〜2回 | 1週間前後 |
| ④レチナール(レチンアルデヒド) | 化粧品 | 市販 | 3,000円台〜 | 中〜強 | 週1〜2回 | 1週間前後 |
| ⑤トレチノイン(0.025/0.05/0.1%) | 国内未承認医薬品 | クリニック処方(自由診療) | 0.025%:1,320円、0.1%:3,300円の実例 | 強 | 医師の指示による | 2〜4週間 |
※シワ改善を効能として謳えるのは承認を受けた医薬部外品のみ(後述)。トレチノインの価格は古河いけがき皮膚科・うらた皮膚科の公開料金の実例で、自由診療のため施設により異なり、別途診察料がかかる場合があります。
補足
名前の整理:市販で買えるのは化粧品(誘導体・レチノール・レチナール)と承認医薬部外品、医師の処方が必要なのが医薬品(トレチノイン)です。「レチノール」と「トレチノイン」は別物と覚えてください。
市販レチノールとトレチノイン、どちらから始めるべきか
- 初めて・予防目的・敏感肌 → ①誘導体か②低濃度レチノールから。物足りないくらいが正しい出発点です。
- 「シワを改善する」効能を求める → 承認医薬部外品(純粋レチノール配合)を選ぶ。承認試験では9週間で深いシワ(シワグレード4)の改善が確認されています(資生堂・2017)。
- シミ・深いシワの治療として最短で進めたい → 皮膚科・美容皮膚科でトレチノイン処方を相談。0.025%で1,320円/本という実例もあり、価格だけ見れば市販美容液より安い場合すらあります。ただしA反応が強く、医師による濃度調整と経過管理が前提です。
夜のスキンケアに組み込む7ステップ
- 肌質と目的を確認する:乾燥肌・脂性肌・敏感肌のどれに近いか、ハリ・毛穴・キメの何を変えたいかを言語化します。
- 診断チャートと強さの階段で自分の段を選ぶ:初めてなら①誘導体か②低濃度レチノールから。
- パッチテストをする:二の腕の内側などに少量を塗り24〜48時間観察。強いかゆみ・赤み・腫れが出たら使用しません。
- 夜のケアに正しい順番で組み込む:レチノールは光で不安定になりやすいため夜のみ。洗顔→化粧水→(乾燥肌は先に保湿)→レチノール→乳液・クリームの順です。
- 量と塗り方を守る:顔全体でパール粒1個分(約0.2〜0.3mL)を額・両頬・鼻・あごに点置きして伸ばします。目のキワ・小鼻・口角は塗り広げる程度に。
- 保湿と日焼け止めを徹底する:使用後と翌朝は高保湿クリームで守り、日中はSPF30以上の日焼け止めを必ず塗ります。レチノール使用中の紫外線対策は必須です。
- 2週間ごとに頻度を上げる:週1回×2週→週2〜3回×2週→隔日×2週→毎晩。安定してから濃度アップを検討します(頻度が先、濃度は後)。
| タイミング | ステップ | ポイント |
|---|---|---|
| 夜・洗顔後 | 化粧水 | 肌をうるおいで満たす |
| 夜・化粧水後 | (保湿を先に薄く) | 乾燥肌・敏感肌は先にバリアを作る |
| 夜・保湿後 | レチノール少量 | パール粒1個分を点置きして伸ばす |
| 夜・最後 | 乳液・クリーム | フタをして乾燥を防ぐ |
| 翌朝 | 保湿+日焼け止め | SPF30以上でUVケア |
A反応はどこまで我慢してよいか|継続・減速・受診の3区分
- ✅ 継続OK:軽い乾燥・粉ふき・薄い赤みが、保湿すれば翌日には軽快している
- ⚠️ 頻度を半分に:ヒリつき・赤みが翌日も残る、メイクがのらない → 使用間隔を2倍にあけ、保湿を強化。低濃度への変更やサンドイッチ法も検討
- 🛑 中止して皮膚科受診:腫れ・水疱・滲出液(じゅくじゅく)がある、または症状が 4週間(1か月)以上続いている
| 週 | 使用回数 | 出た症状(乾燥/赤み/ヒリつき/皮むけ) | 保湿対応 | 判定(継続/半減/受診) |
|---|---|---|---|---|
| 1週目 | 例:週1回 | |||
| 2週目 | ||||
| 3週目 | ||||
| 4週目 |
注意
強い痛み・腫れ・水ぶくれはA反応の範囲を超えている可能性があります。我慢して続けず使用を中止し、皮膚科を受診してください。
効果が出るまでの期間|9週間〜3か月が目安
美容医療の施術予定がある人へ|併用可否と休薬期間
| 使用中のレチノイド | レーザー・光治療・ピーリング・医療脱毛前の休薬目安 |
|---|---|
| 市販レチノール・誘導体 | 数日〜1週間前に中止 |
| トレチノイン等の医療用レチノイド | 2〜4週間前に中止 |
妊娠中・授乳中・妊活中は使用を見送る
安全性の最新動向|EUの0.3%規制と個人輸入リスク
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