まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 試している間に何を記録すればいいか
- 2週間たったら、記録をどう読んで次の行動を決めるか
- 皮膚科とAGA・FAGA外来のどちらに相談するか、受診したら何を伝えるか
- 治療が始まったら、化粧水をどうするか
注意
この記事は一般的な情報です。強い赤み・ジュクジュク・急に増えた抜け毛があるときは、記録を待たずに皮膚科を受診してください。
結論:記録があれば2週間後に迷わない
- 0日目:今の頭皮の写真を撮り、フケ・かゆみ・赤みを3段階でメモする
- 1〜14日目:毎日1行だけ記録する。使った量と、新しく使い始めたものも書く
- 14日目:下の判定表で、続ける・やめる・受診のどれかを決める
試す前に決めておく記録の項目

1日1行の記録シート
| 項目 | 書き方の例 | なぜ記録するか |
|---|---|---|
| 日付・時間帯 | 10/9 夜 | 朝晩で症状が違うか分かる |
| 使った量 | 約5ml | 量を増やしたときの変化を見る |
| フケ | 多い/普通/少ない | 判定表の中心になる |
| かゆみ | 強い/弱い/なし | 悪化に早く気づける |
| 赤み・ブツブツ | あり/なし | 中止の判断に使う |
| 新しく使い始めたもの | シャンプーを変えた、など | 原因の切り分けに使う |
| 写真 | 同じ場所・同じ明るさで | 見た目の変化を比べられる |
条件をそろえるコツ
- 化粧水と同じ時期に、シャンプーや整髪料を変えない。変えると、どちらの影響か分からなくなります
- 写真は、つむじや分け目など毎回同じ場所を撮る
- 抜け毛の本数は数えなくてかまいません。日によってばらつきが大きく、2週間では判断しにくいからです
2週間後の判定表:続ける・やめる・受診
| 14日目の状態 | 次の行動 | 考え方 |
|---|---|---|
| 白く細かいフケ・つっぱりが減った。赤みはない | 続けてよい。乾燥しやすい季節だけ使う、などに絞る | 乾燥が原因だった可能性がある。ただし化粧水の効果と言い切れるわけではない |
| 少し減ったが、まだ気になる | 洗い方・乾かし方を見直して、さらに2週間だけ延長する。それでも残るなら受診 | 延長は1回まで。だらだら続けない |
| 変化なし | 化粧水をやめて、頭皮用の製品に切り替えるか受診する | 乾燥以外の原因(脂漏性皮膚炎など)の可能性 |
| 黄色っぽく脂っぽいフケが増えた | やめて皮膚科へ | 脂漏性皮膚炎は保湿では治りにくく、抗真菌薬などで治療する(日本皮膚科学会雑誌 2007年) |
| 赤み・かゆみ・ブツブツが出た、強くなった | その日にやめて、下の手順で様子を見る | かぶれ(接触皮膚炎)の可能性 |
| 抜け毛・分け目の広がりが気になる | フケの状態にかかわらず、AGA・FAGA外来へ相談 | 化粧水では判断も対策もできない |
赤み・かゆみが出たら:化粧水が原因か見分ける手順
- その日にやめる:化粧水だけでなく、同じ時期に使い始めたものもいったん止める
- 写真を撮る:赤みの範囲が分かるように撮る
- 数日、何も足さずに様子を見る:別の化粧品や市販薬を重ねない。何が効いたのか分からなくなるからです
- 受診する:ジュクジュクする、範囲が広がる、眠れないほどかゆい場合は、様子見をせずすぐ受診する
自宅では原因を確かめきれない
注意
かぶれたあとに、同じ製品をもう一度頭皮に塗って確かめるのはやめましょう。
相談先の選び方:皮膚科か、AGA・FAGA外来か
| 比べる点 | 皮膚科(一般診療) | AGA・FAGA外来(美容皮膚科などを含む) |
|---|---|---|
| 向いている悩み | 脂っぽいフケ、赤み、かぶれ、かゆみ、円形の抜け毛 | 生え際の後退、分け目やつむじが薄くなってきた |
| 費用 | 病気の診断・治療は保険診療が基本 | AGA治療は原則、保険適用外の自由診療 |
| 治療の例 | 抗真菌薬、ステロイド外用薬など | ミノキシジル外用、フィナステリド・デュタステリド内服(男性)など。ガイドラインで推奨度A(日本皮膚科学会 2017年版) |
| 記録の使いみち | 症状の経過と、使った製品を伝える | フケや赤みがあるなら、先にそちらを伝える |
迷ったときの順番
受診・カウンセリングで伝えること、聞くこと
持っていくもの
- ハトムギ化粧水の本体か、全成分が写った写真
- 2週間の記録シートと、0日目・14日目の写真
- ほかに頭皮に使っているもの(シャンプー、整髪料、市販薬)の名前
- 飲んでいる薬やサプリの一覧
伝えること
- いつから、どのくらいの量を、何のために頭皮に使ったか
- 症状が出たのは、使い始めて何日目か
- やめたあと、症状は変わったか
- イネ科の花粉症や、食物アレルギーがあるか
聞いておきたいこと
- この化粧水は、今後も頭皮に使ってよいか
- 治療の薬と、いつも使っている化粧品は併用できるか
- 治療を何か月続けたら、効果を判断するのか
- 自由診療の場合:薬代・診察料・通院回数を含めた総額、副作用、やめたらどうなるか
治療が始まったら化粧水はどうする?
本剤を使用する場合は、他の育毛剤及び外用剤(軟膏、液剤等)の頭皮への使用は、さけてください。
治療中の記録は「薬の判断」に使う
- 頭皮の発疹・赤み・かゆみ・かぶれが出たら、使用をやめて医師か薬剤師に相談する、と添付文書にあります
- 効果の判断は長い目で行います。リアップの添付文書では、1年使って改善が見られなければ、やめて相談するよう書かれています
- 化粧水の2週間の判定とは、時間の長さがまったく違います。同じ感覚で「効かない」と決めないようにしましょう
注意
美容医療の施術後も同じです。頭皮に何かを塗ってよい時期は、施術した医師の指示に従ってください。
よくある質問
2週間で効果が分からなかったら、1か月続けてみるべき?
写真は毎日撮らないといけない?
化粧水をやめたらフケが戻った。また使っていい?
ハトムギ化粧水ならどのブランドでも同じ?
まとめ:化粧水は2週間で区切り、その先は記録を持って相談する
参考:イミュ公式ショップ ナチュリエ ハトムギ化粧水 商品ページ/大阪府「化粧品の効能の範囲」/KEGG リアップ添付文書(2026年9月16日版)/日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』/日本皮膚科学会雑誌『脂漏性皮膚炎』(2007年)/国民生活センター『化粧品の危害』『美容医療サービス』
最終確認日:2026年10月9日




